カテゴリー別アーカイブ: ピッツバーグ大医療センター

1.4.2 ラット心臓の虚血/再還流障害の改善作用

学術雑誌名:J. Heart and Lung Transplantation., 表題:Amelioration of rat cardiac cold ischemia/reperfusion injury with inhaled hydrogen or carbon monoxide , or both(水素ガスまたは一酸化炭素、或いは両者の吸引によってラットの心筋の冷却虚血―再還流による障害が改善される) 著者:Atsunori Nakao et al. (ピッツバーグ大学、クリーブランドクリニック他) 概要:同種ラットを用いて異所性に移殖した心臓に、冷却虚血/再還流を施して生じる心筋障害について、生存率、形態観察、アポトーシス(プログラム細胞死)、マーカー遺伝子の変動等を指標として、水素ガス、一酸化炭素、または両者を一緒に吸引 する事により障害に対する影響を検討した。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.4. 高脂血症・心筋梗塞・脳梗塞・老化, J. Heart and Lung Transplantation., クリーブランドクリニック, ピッツバーグ大医療センター, 水素, 研究機関, 虚血再還流障害 |

10.2.1 水素の臨床応用(総説)

学術雑誌名:日本医事新報、No.4548, 2011.6.25, p86~91 表題:治療薬としての水素、その臨床応用に向けて 著者:中尾篤典(所属機関 ピッツバーグ大学医学部外科) 概要:近年、水素分子(H2)が虚血再還流障害を始めとする種々の疾患モデル、更には2型糖尿病、メタボリックシンドローム等ヒトの生活習慣病等の臨床試験においてその有用性が示され水素の医療応用の研究が急速に進み、注目されている。

カテゴリー: 10. 水素の医療応用, 10.2.医療応用に関する総説, 2型糖尿病, ピッツバーグ大医療センター, メタボリックシンドローム, 日本医事新報, 水素, 生活習慣病, 研究機関, 糖尿病, 虚血再還流障害 |

注目記事14.4 放射線治療の副作用を予防

ドクター・水素水で製造した水素豊富水の放射線に対するヒトでの防御効果について 論文掲載雑誌名:Medical Gas Research 2011, 1:11  doi:10.1186/2045-9912-1-11 表題:Effects of Drinking Hydrogen-Rich Water for Quality of Life of the Patients with Radiotherapy for Liver(訳:ドクター・水素水の飲水により放射線治療をしたガン患者の副作用が軽減) 著者:崔逸峰(韓国カソリック大学病院治療放射線科)、中尾篤典(米国ピッツバーグ大医療センター) 他 概要:放射線による人体への副作用として放射線照射によって発生する活性酸素が引き起こす酸化作用及び炎症によることが広く知られている。株式会社FDR・フレンディアでは、韓国ソウルにあるカソリック大学病院治療放射線科において同科主任教授の崔逸峰教授を責任者として放射線治療を受けた肝臓ガン患者49人を対象に放射線治療の副作用に対する水素水の飲水効果について臨床的に検討した。

カテゴリー: 14. 放射線に対する防御作用:動物試験、ヒト臨床試験, Medical Gas Research, ガン, ピッツバーグ大医療センター, プラセボ, 副作用, 放射線, 水素水, 活性酸素, 炎症, 研究機関, 肝臓ガン, 韓国カソリック大学病院治療放射線科 |

14.2 宇宙飛行士の被曝を防ぐ

水素は宇宙飛行士の放射線被曝(ひばく)障害を予防できるか 学術雑誌名:Proceeding of Nuclear and Emerging Technologies for Space 2011,Feb. 7-10 表題:A Hypothesis on Biological Protection from Space Radiation Through the use of New Therapeutic Gases.(新たな治療用ガスを用いて宇宙での被曝(ひばく)から宇宙飛行士を守る事が期待される) 著者:M.P. Schoenfeld, R.R. Ansari, A. Nakao, D. Wink.(所属機関:NASA宇宙飛行センター、ピッツバーグ大学) 概要:宇宙飛行士が長期滞在する場合放射線被曝(ひばく)は大きな障害となる。宇宙放射線を遮蔽する技術は現状ではまだ課題が多く被曝(ひばく)による飛行士の障害は問題である。

カテゴリー: 14. 放射線に対する防御作用:動物試験、ヒト臨床試験, NASA宇宙飛行センター, Proceeding of Nuclear and Emerging Technologies for Space, ガン, パーキンソン病, ピッツバーグ大医療センター, 呼吸器疾患, 宇宙飛行士, 慢性炎症, 放射線, 水素, 研究機関, 虚血再還流障害 |

4.1.2 水素水は移植腎症を予防

学術雑誌名:Kidney Internatonal, (2009), p1~9 表題:Oral hydrogen water prevents chronic allograft nephropathy in rats.(飲用水素水は、ラットの腎移植後の慢性移植腎症を予防する) 著者:中尾篤典、他(所属機関 ピッツバーグ大学外科スターツル研究所他) 概要:活性酸素種がひきおこす組織障害は、腎移植後におこる慢性移植腎症の原因のひとつに数えられている。 水素は活性酸素種を取り除く働きをすることから、われわれは水素水の飲用が慢性移植腎症の諸症状を改善すると仮説をたて、実験を行った。

カテゴリー: 4.1  腎炎、腎症, Kidney Internatonal, クレアチニンクリアランス, タンパク尿, ピッツバーグ大医療センター, リン酸化, レシピエント, 抗炎症作用, 抗酸化作用, 水素, 水素水, 活性酸素, 炎症, 研究機関, 移植腎症, 組織障害, 経口摂取 |

7.4 水素ガス吸引により肺移植で誘導される虚血・再還流障害を予防

学術雑誌名Transplantation,2010 DOI:10.97/TP.0b013e3181fe1357 表題Inhaled Hydrogen Gas Therapy for Prevention of Lung Transplant-induced Ischemia/Reperfusion Injury in Rats.(水素ガス吸引によりラットにおける肺移植で誘導される虚血/再還流障害が防止される) 著者T.Kawamura and A.Nakao et al(大阪大学胸部外科、ピッツバーグ大学心臓外科他) 概要ルイス系ラットの左肺を同種ラットに移植して生ずる虚血/再還流傷害は活性酸素や血管内皮細胞のアポトーシスによって誘導される。

カテゴリー: 7. 臓器移植、心、肺、腎、腸等, Transplantation, ピッツバーグ大医療センター, 大阪大学胸部外科, 水素, 活性酸素, 研究機関, 組織障害, 肺移植, 虚血再還流障害 |

5.3 水素ガス吸引により肺移植で生じる虚血-再還流障害を予防

学術雑誌名:Transplantation, Vol, xx, Num. x, Month xx, 2010(www.transplantation journal.com,Doi:10.1097/TP.0b013e3181 fel 357) 表題:Inhaled Hydrogen Gas Therapy for Prevention of Lung Transplant-Induced Ischemia/Reperfusion Injury in Rats.(訳:水素吸引によりラットの肺移植によって起こる虚血-再還流障害を予防) 著者:kawamura T, C. S. Huang, A.Nakao et al(米国ピッツバーグ大学外科部門心臓・肺・食道外科研究所) 概要:水素は強い抗酸化作用、抗-アポトーシス(自然細胞死)作用があることが多くの研究報告で明らかにされてきた。本研究は水素ガス吸引により肺移植後の虚血-再還流障害を防御できるか否かを検討した。 ルイス系ラットで同種肺移植後を施し、1時間後に再還流して水素ガスの効果を肺機能、病理及び分子レベルで調べた。術中はO2,N2,He2の混合ガスを与えたが術後2%水素ガスを吸引させた結果再還流2時間後には抗酸化作用により顕著な改善が認められた。 再還流によってできる炎症前駆物質や免疫B細胞の作る抗アポトーシス遺伝子の誘導作用によるアポトーシス等の抑制作用が観察された。水素ガス吸引により移植肺の機能が大幅に改善される事が明らかになった。

カテゴリー: 5. 呼吸器疾患, Transplantation, ピッツバーグ大医療センター, 抗アポトーシス作用, 抗酸化作用, 水素, 炎症, 研究機関, 虚血再還流障害 |

7.3 水素水飲用はラットの腎移植後の慢性移植腎症を予防する

学術雑誌名 Kidney Internatonal., (2009), p1~9 表題 Oral hydrogen water prevents chronic allograft nephropathy in rats 著者 中尾篤典他(所属機関 ピッツバーグ大学外科スターツル研究所他) 概要 活性酸素種がひきおこす組織障害は、腎移植後におこる慢性移植腎症の原因のひとつに数えられている。 水素は活性酸素種を取り除く働きをすることから、われわれは水素水の飲用が慢性移植腎症の諸症状を改善すると仮説をたて、実験を行った。 ラット腎移植モデルとして、LEWラットからBNラットへの同種異型(アロ)の同所性の移植を行った。レシピエントの腎臓は両側とも摘出した。

カテゴリー: 7. 臓器移植、心、肺、腎、腸等, Kidney Internatonal, クレアチニンクリアランス, ピッツバーグ大医療センター, レシピエント, 抗炎症作用, 抗酸化作用, 水素水, 活性酸素, 炎症, 研究機関, 移植腎症, 組織障害, 経口摂取 |

10.1.2 治療用途の抗酸化作用を有する医学ガス

学術雑誌名:J.Clin. Biochem. Nutr., 1-13,January 2009 表題:Therapeutic Antioxidant Medical Gas 著者:中尾篤典他(所属機関 ピッツバーグ大学外科スターツル研究所他) 概要 :医学ガスは、医療用として新たな用途に用いられる薬用ガス分子であり、 O2, N2O のようなこれまで使用されてきたものに加えて、最近新たに生物的情報伝達分子としての役割が発見された。

カテゴリー: 10. 水素の医療応用, 10.1.作用メカニズムに関する研究, J.Clin. Biochem. Nutr., ピッツバーグ大医療センター, 医学ガス, 抗酸化作用, 水素, 研究機関 |

7.1 小腸移植後障害の予防効果

学術雑誌名:American J. of Transplantation, 2008, 8: 1-10 表題:Hydrogen Inhalation Ameliorates Oxidative Stress in transplantation Induced Intestinal Graft Injury(水素吸引により小腸移植障害で生じる移殖による酸化ストレス障害を改善する) 著者:B.M.Buchholz et.al(所属機関 ピッツバーグ大学外科スターツル研究所、他) 概要:小腸移植後時に、虚血再還流により運動不全、炎症、臓器不全等が起こる。 水素吸引により、活性酸素種の高毒性・OHが排除され事から、上記移殖障害が水素吸引によって改善される事が期待される。 ルイスラットに同種移植した後、2%水素ガス吸引により上記組織障害は、有意に改善された。同時にCCL2等の炎症性サイトカインが減少し、脂質過酸化及びその産物のマロンジアルデヒドも低下した。 この事は、移殖による障害は酸化ストレスに多く起因する事示唆した。 水素吸引は酸化ストレスによる腸の移殖障害を抑制するとともに抗酸化作用を介する抗炎症作用により遠位の臓器の障害も予防する事が明らかになった。 これらの結果は、小腸移植障害に対して、水素吸引が臨床的に有用であることを示唆している。

カテゴリー: 7. 臓器移植、心、肺、腎、腸等, American J. of Transplantation, サイトカイン, ピッツバーグ大医療センター, 抗炎症作用, 水素, 活性酸素, 炎症, 研究機関, 虚血再還流障害 |