カテゴリー別アーカイブ: 日本医科大学

2.1.2 水素水のマウスにおける認知機能の低下予防作用

学術雑誌名:Neuropsychopharmacology,(2008), 1-8(電子版) 表題:Consumption of Molecular Hydrogen Prevents the Stress-Induced Impairments in Hippocampus-Dependent Learning Tasks during Chronic Physical Restraint in Mice(分子水素摂取がマウスの慢性的身体拘束によって誘発される海馬依存性の学習能の障害を予防する) 著者:太田成男他(日本医科大学老人病研他) 概要:マウスに長期間身体拘束を与えると、脳内の酸化ストレスが亢進し、学習・記憶の認知機能が低下した。 水素分子を飽和させた水素水を当該マウスに自由摂取させ、脳内酸化ストレスマーカーおよび認知機能(3つの評価法)により検討した結果、 いずれも水素を含まない水を与たマウスに対して改善効果が認められた。 水素水により脳内の酸化ストレスが軽減され、その結果、学習・記憶に関与する神経の海馬細胞の傷害が低減し、学習能力や記憶力低下が防がれたことが示唆された。

カテゴリー: 2. 神経変性疾患、筋疾患: 認知症、パーキンソン病、進行性筋ジストロフィー他, 2.1 認知症・アルツハイマー病, Neuropsychopharmacology, 日本医科大学, 水素, 水素水, 研究機関 |

1.3.1 動脈硬化モデルマウスを用いた水素水の予防作用

学術雑誌名:Biochem. Biophys. Res. Commun., 377(2008), p1195-1198 表題:Consumption of hydrogen water prevents atherosclerosis in apolipoprotein E knockout mice(水素水はアポリポ蛋白Eノックアウトマウスで発症する動脈硬化を防ぐ) 著者:Ikuroh Ohsawa 他(所属研究機関 日本医科大学発生及び老化研究所他) 概要:酸化ストレスは、動脈硬化の成因と関係している。 しかしながら、食品由来の抗酸化物質が、動脈硬化を防止するという明確な証左はない。著者らは、分子状水素H2が酸化ストレスを減少する、有用な抗酸化作用を示すことを明らかにしてきた。 本報告では、動脈硬化自然発症モデルである、アポリポ蛋白Eを遺伝子操作によって欠損させたマウス(ノックアウトマウス)に、任意に水素飽和水を飲ませ、動脈硬化発症を抑制するか否かを検討した。 2~6ヶ月齢の間任意に飲水させ、動脈をOil-Red-Oで染色して動脈硬化部位を測定した結果、動脈硬化形成は有意に減少した。水素水には、動脈硬化の抑制作用があることが分かった。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.3. 動脈硬化, BIochem.Biophys.Res.Comm., 動脈硬化, 抑制効果, 抗酸化作用, 日本医科大学, 水素, 水素水, 研究機関 |