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3.1.1 水素は肝炎に有効

学術雑誌名:Life Sci. 324(2001) p729-714 表題:Anti-inflammatory properties of molecular hydrogen: Investigation on parasite-induced liver inflammation(分子状水素の抗炎症作用:寄生虫で誘起した肝炎に関する研究) 著者:B.Gharib et al (所属機関:Mediterranee大学、フランス) 概要:分子状水素は、炎症組織で産生される殺細胞作用の強い・OHラジカルと反応するので、抗炎症作用が期待される。 本研究では、酸素・水素の混合ガスを、潜水からの回復に応用する経験豊富なグループによって実施した。 寄生虫で誘引した慢性肝炎マウスモデルを、0.7MPaの水素を補充した常圧チェンバーに入れて、水素ガス吸引による抗炎症作用を検討した。 その結果、肝炎の諸症状が抑制され、抗酸化酵素の上昇、過酸化脂質及び血液中TNFαの低下が観察された。 また、同条件でHeガスもある程度の抑制作用を示し、必ずしも・OHの除去作用のみが全てではないことを示し、水素の抗肝炎作用について更なる検討が期待されている。

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