18.1 分子水素は骨粗鬆症に有効か?

学術雑誌名:Osteoporos Int. 2012 May 31

表題:Treatment of hydrogen molecule abates oxidative stress and alleviates bone loss induced by modeled microgravity in rats.(分子状水素は酸化ストレスを軽減して微小重力環境モデルラットの骨減少を抑制する)

著者:Sun Y.  et al(北京軍事病院救急科)

概要:分子水素投与により微小重力環境で生じる骨減少が酸化ストレスの軽減、骨芽細胞分化の増強、及び破骨細胞分化の抑制作用を介して軽減した。この作用はヒトの宇宙旅行等で生じる骨減少に対する栄養学的な解決策として期待される。
1.目的 水素ガスは選択的に活性酸素種(ROS)の生成を抑制し抗酸物質として有用である。本研究の目的はラットを用いて微小重力環境で起こる骨吸収(骨の減少)に対して水素ガス投与の効果を検討する。
2.方法 ラット後肢懸濁液と回転壁式反応器(HLS)を用いてin vitro 及びin vivoの微小重力負荷を行った。6週間連続処理しその間水素水を与え骨吸収に対する水素水の効果を検討した。並行して骨以来のMC3T3及びRAW264.7細胞を水素水添加培養液で培養してin vitro試験を実施した。
3.結果 水素水投与によってHLSで誘導した大腿骨や腰椎の骨密度、最大負荷度、硬度、及びエネルギーの減少が軽減された。

カテゴリー: 18. 骨疾患、骨代謝に対する作用   パーマリンク

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