2.3.5 水素水は自閉症に有効か?

学術雑誌名:Med. Gas Res.., 2012, 2:19 doi:1186/2045-9912-2-19

表題:Physical exercise and intermittent administration of lactulose may improve autism symptoms through hydrogen production.(運動と間欠的ラクツロースの投与により水素の産生を介して自閉症症状が改善される)

著者:A. Ghanizadeh.(Shiraz大医科学、Iran)

概要
イランの学童のスクリーニング調査では約1.9%が自閉症の評価基準に該当する。自閉症は神経発達の不全によるものである。自閉症に罹患している子どもには酸化ストレスが亢進している者が多くみられる。分子水素は抗酸化作用を介して多くの疾患の治療や予防に有効であることが報告されている。人工的合成糖であるラクツロースは腸内で代謝を受けず、腸内細菌に作用して水素ガスを産生することが知られており、このラクツロースや水素水の投与によって自閉症の酸化ストレスを軽減する分子水素を供与できることから本症に対する有用性が期待される。

カテゴリー: 2. 神経変性疾患、筋疾患: 認知症、パーキンソン病、進行性筋ジストロフィー他, 2.3 その他の神経疾患   パーマリンク

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