10.2.6 分子水素の進化:臨床的に重要な特筆すべき治療法(総説)

学術雑誌名:Med.Gas. Res. 2013, 3:10

表題:The evolution of molecular hydrogen: A noteworthy potential therapy with clinical significance(訳:分子水素の進化:臨床的にも重要な水素の注目すべき治療法)

著者:B. J. Dixson (Loma Linda 大、USA)

概要:分子水素の研究はここ数年画期的な変化、進歩を遂げている。水素は細胞レベルで作用する点から極めてユニークであり、水素は脳関門を通り、ミトコンドリア、さらには細胞核移行することができる。その結果、細胞に対して抗酸化作用、抗—アポトーシス作用、細胞保護作用等の優れた作用を示す。また、水素はガス、水溶液、生理食塩水溶液としても使用できるという多くの利点がある。副作用はほとんどなくすぐれた医療用ガスとして心臓や、脳血管疾患、呼吸器疾患等多くの疾患に適用できる理想的な素材である。このように現時点で欠点は見当たらないがさらなる研究も必要であろう。
本総説では多くの文献を総括的に徹底的に調べて解析し、新たな治療法としての水素の有用性を概説する。

カテゴリー: 10.2.医療応用に関する総説, Med. Gas Res   パーマリンク

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