2.3.7 水素豊富生理食塩水は敗血症の酸化ストレス、認知障害と死亡率を改善

学術雑誌名:J. Surg. Res. 2012 Nov; 178(1): 390-400

表題:Hydrogen-rich saline reverses oxidative stress, cognitive impairment, and mortality in rats submitted to sepsis by cecal ligation and puncture.(水素豊富生理食塩盲腸結紮と穿刺で発症させたラットの酸化ストレス、認知障害、死亡率を改善する)

著者:Zhou J. et al.(Luzhou Med. College)

概要:敗血症は高い罹患率と死亡率を招き、生存者は認知障害を起こす。ラットの敗血症モデルを用いて水素豊富水が酸化ストレスの軽減を介してこのような傷害を防止できるか検討した。ラットの盲腸の結紮と穿刺によって敗血症モデルを作成し、水素豊富食塩水を腹腔内投与した。酸化ストレスマーカーの測定、病理組織学的評価、並びに認知能をモリス迷路法で調べた。その結果、酸化ストレスマーカーであるROS,malondialdehyde の低下の抑制、抗酸化酵素のSODの上昇等の有意な回復が認められ、水素水が抗酸化能の改善を介して敗血症による認知障害を回復する作用があることがみとめられた。

カテゴリー: 2.3 その他の神経疾患, J. Surg. Res.   パーマリンク

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