学術雑誌名:Movement Disorders, Vol. 28, No.6, 836(2013).
表題:Pilot Study of H2 Therapy in Parkinson’s Disease: A randomized Double-Blind Placebo-Controlled Trial(パーキンソン病に対する水素療法のパイロット試験)
著者:A.Yoritake et al(順天堂大医学部)
概要:パーキンソン病の進行に酸化ストレスが関与していることが知られており、これまでに各種のモデル動物試験において水素飲水が病状の悪化を抑制することが多く報告されている。本試験においてはL-dopa治療を受けている男女患者(平均年齢:約62歳)17人を対象に水素水飲水群9人(溶存水素濃度:0.8mM,1000ml/日)とプラセボ群8人にわけて無作為化並行群間試験法により試験を実施した。臨床評価はUPDRSスコア法に依った。患者は少人数のパイロット試験ではあったがスコアの減少度において両者間には有意な差が認められ水素飲水が動物実験で得られた結果と同じように病状の進行を抑制する有効な作用があることが認められた。