9.3 ラット網膜の光による傷害の防御作用は抗老化因子であるサーチュイン1による

学術雑誌名:Invest. Ophthalmol. Vis. Sci., 2015 Dec 1;56(13):3289-79

表題:Sirtuin type 1 mediates the retinal protective effect of hydrogen-rich saline against light-induced damage in rats.(ラットの網膜の光による傷害の防御作用は抗老化因子であるサーチュイン1によってもたらされる)

著者:Qi L S. et al.(第4軍事大宇宙医学研、中国)

概要:眼の網膜の光傷害の主たる原因は活性酸素による。前報でラットの光による網膜障害に対する水素水の効果を報告した。ここではその作用機作を検討するため抗老化因子であるSirtuin type 1に着目し、この因子の活性化物質であるresveratolと阻害物質であるEX-527を用いて検討した。その結果、水素豊富生理食塩水を腹腔内投与することによってSirtuin type 1が活性化され、光照射によって起こる網膜細胞のアポトーシスと酸化ストレスを阻害することによって網膜障害が緩和されることが明らかになった。

カテゴリー: 9. 眼疾患, Investigative Ophthalmology & Visual Sci.   パーマリンク

コメントは受け付けていません。