4.3.3 水素水は膀胱排尿閉塞障害を予防する

学術雑誌名:Urology, 2015. Pii:S0022-5347(15)05137-X

表題:Preventive effect of hydrogen water on the development of detrusor overactivity in a rat model of bladder outlet obstruction.(水素水は膀胱排尿開口部閉塞のラットモデルにおいて排尿筋過活動の進展を予防する効果がある)

著者:N. Miyazaki et al(日大、福島医大)

背景:膀胱虚血や酸化ストレスは膀胱排尿障害によって起こる機能障害の病因となる。ラットモデルを用いて水素水の予防効果を検討した。対照として用いた通常水の飲水では排尿間隔や排尿量は有意に減少したが水素水摂取によって有意に増加した。閉塞障害ラットでは排尿後残尿量は増加したが水素水では減少した。閉塞障害によって膀胱重量、酸化ストレスマーカーおよび神経成長因子は有意に増加した。水素水は膀胱重量には影響なくこれらの増加を抑制した。膀胱閉塞は水素水と通常水を与えたラット間では病理学的には有意差はなかった。閉塞膀胱からの排尿筋細片のKClやカルバコールや電気刺激に対する反応は減少したが水素水摂取によって回復した。

カテゴリー: 4.3 膀胱炎、排尿障害、その他の腎疾患, Urology   パーマリンク

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