17.1 分子状水素は情報伝達系を介してアレルギーを抑制

学術雑誌名:Biochem.Biophys.Res.Comm., DOI : 10.1016/j.bbrc.2009.09.047

表題:Molecular hydrogen suppresses Fcε RI-mediated signal transduction and prevents degranulation of mast cells(分子状水素は免疫系のFcε-RIを介する情報伝達系を抑制して肥満細胞の脱顆粒を阻害する)

著者:Itoh,T et al(岐阜国際バイオテク研究所、名古屋大学医学部他)

概要:分子水素は酸化ストレスによって起こる疾患を防止する事が知られている。
著者らは分子水素を含む水素豊富水摂取によってマウスの急性アレルギー反応を抑制する事を明らかにした。
マウスの肥満細胞を用いて水素がFcεRIに関連したLynのリン酸化とその下流の情報伝達を押さえ、結果として過酸化水素の生成を抑制することを示した。
水素は活性酸素の除去作用を介して作用する事が知られているが今回分子水素が一酸化窒素(NO)と同じようにガス状情報伝達系に作用するという新たな作用メカニズムを有する情報伝達分子である事が明らかになった。

関連資料:Biochem.Biophys.Res.Comm., DOI : 10.1016/j.bbrc.2009.09.047

カテゴリー: 17. 免疫、アレルギー、感染症, BIochem.Biophys.Res.Comm., 一酸化窒素, 名古屋大学医学部, 岐阜国際バイオテク研究所, 水素, 水素水, 水素豊富水, 肥満, 脱顆粒   パーマリンク

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