学術雑誌名:医学と生物学、第155巻、第6号、p396~406(平成23年)
表題:Single and repeated oral dose toxicity study of hydrogen-rich water in mice(マウスを利用した水素水(HRW)の経口投与による単回及び反復投与毒性試験)
著者:具然和 他(鈴鹿医療科学大学、株式会社FDR・フレンディア)
概要:株式会社FDR・フレンディア製マグネシウム(Mg)スティックで作成した水素豊富水(HRW)の予防医療への応用を目的として第1報に引き続き、マウスに対する安全性試験を実施した。
医薬品毒性試験法ガイドラインに準じ、6週齢雌雄マウスに対して水素水(HRW)を強制経口投与(2g/kg body weight)に加えて自由摂取(平均6~7g/day/mouse=約150g/kg/body weight)させ、単回及び4週間反復投与により蒸留水を対照として一般毒性試験を実施した。
投与した水素水(HRW)の全量は、ヒトに換算すると約9リットル/人/日に相当する。
測定項目は、(1)一般状態の観察、(2)体重変化、(3)摂餌量、(4)摂水量、(5)血液検査、尿検査、(6)病理学的検査である。
これらの用量の水素水(HRW)を経口投与した結果、観察期間中に異常症状、死亡例ともに認められず、血液生化学検査、血球観察、各臓器の測定及び観察においても何ら特筆すべき異常は観察されなかった。
以上の結果から、ドクター・水素水スティックで作成した水素水(HRW)は強制投与に加えて自由摂取させた総量150mg/kg/body weight以上の経口よる単回及び4週間反復投与においてもマウスに対して一般毒性は全く観察されなかった。