1.4.3 水素水はヒト脳梗塞において既存薬との併用効果がある

学術雑誌名:Med. Gas Res. 7 June (2011)

表題:Improved brain MRI in the acute brain stem infarct sites treated with hydroxyl radical scavengers, Edaravone and hydrogen, as compared to Evalavone alone. A non-controled study.(訳:ヒト急性脳梗塞の臨床試験においてヒドロキシラジカル捕捉剤である脳保護薬Edaravone単独とEdaravone+ 水素併用の効果をMRI指標で比較した。

著者:H. Ohno et al(西島病院、防衛医科大学)

概要:急性脳梗塞をMIR指標で評価する場合、初期の山波(rDWI)と谷波(rADC)及び治癒日数(梗塞はあるが擬似的な自然治癒日数)により治療効果を判定する。

急性脳梗塞に対する薬物療法として臨床的には活性酸素のヒドロキシラジカル(OH・)捕捉剤である脳保護薬のEdaravoneが用いられるが本試験においてはEdaravone単独投与群(E群)とEdaravone+水素豊富水投与群(EH群)を上述の評価法によって比較した。

E群は26人の患者で常用量を午前6時と午後6時の2回静注によって投与した。EH群はその後8人について午前10時と午後4時に水素豊富水を静注投与によって追加し7日間試験した。

その結果E群に比べてEH群では明らかに水素水併用効果が認められヒドロキシラジカル(OH・)捕捉剤である水素の追加効果が確認され、ヒドロキシラジカル(OH・)捕捉剤は投与間隔と投与回数を増やした方が治療効果が上昇する事が示唆された。

本試験は、予備的な臨床試験であるが今後さらに臨床試験を継続実施する意義が有るであろう。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.4. 高脂血症・心筋梗塞・脳梗塞・老化   パーマリンク

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