12.3 ヒトの腸内における水素ガスの産生は腸内細菌の環境が大切

学術雑誌名:The New England J. Med., Vol. 281, No.3, p122-127(1969)

表題:Production and Excretion of Hydrogen Gas in Man(人における水素ガスの産生と排泄)

著者:M.D. Levitt ( ボストン医科大学、ミネソタ大学医学部)

概要:腸内に注入したガスの濃度を測定する技術を利用してヒトの腸内で産生される水素ガス(H2)量の研究を実施した。

10人の健常被検者を対象として腸内の水素ガス(H2)産生を調べた結果0.06~29mlのばらつきがあった。空腹状態では水素ガス(H2)産生は平均0.24ml/分であったが腸に乳糖を注入すると平均ピーク速度は1.6ml/分に急増した。

また、食事の摂取によっても7~30倍に増加した。正常な腸では水素ガス(H2)は99%以上が結腸で産生されているが小腸に過剰の腸内細菌を持った患者では小腸での産生が増加していた。

ヒトにおける水素ガス(H2)産生量は摂取し発酵した食物が通常は結腸に豊富に存在する腸内細菌に届けられるか否かに依存していた。

また、総産生水素の平均14%が肺から呼吸により排泄され、呼吸による排泄速度と水素ガス(H2)産生量はよく相関しており、呼気中に排泄される水素量は腸内での水素ガス(H2)産生量のよい指標となることがわかった。

カテゴリー: 12. その他の酸化ストレスに関連する疾患:延命作用、腸内細菌、視聴障害、精子機能等, The New England J. Med., ボストン医科大学, ミネソタ大学医学部, 水素, 研究機関   パーマリンク

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