カテゴリー別アーカイブ: 抑制効果

1.5.1 水素水は肥満に有効

学術雑誌名:Obesity (2011)doi:10, 1038/oby. 2011.6 表題:Molecular Hydrogen Improves Obesity and Diabetes by inducing Hepatic FGF21 and Stimulating Energy Metabolism in db/db Mice(訳:分子水素は糖尿病マウスにおいて肝臓のFGF21の誘導およびエネルギー代謝を促進することにより肥満および糖尿病を改善する 著者:N. Kamimura, K. Nishimaki, I. Ohsawa and S. Ohta(日本医科大学、東京都健康長寿医療センター) 概要:分子水素は酸化ストレスで起こる疾患に有効である事が知られているが生体内における水素の挙動の詳細は不明であった。 本研究においてはまず初めに肝臓のグリコーゲンが水素水投与後の水素を蓄積することによって、短期に少量ずつ水素を与えたときに諸疾患モデルにおいてなぜ有効な作用が得られるかを示し、ついでレプチン受容体が欠損したdb/db肥満マウスを用いて自由摂取させた水素水の抗2型糖尿病効果を示した。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.5 肥満, 2型糖尿病, Obesity, インスリン, エネルギー代謝, グリコーゲン, ダイエット, ホルモン, メタボリックシンドローム, レプチン, 中性脂肪, 受容体, 抑制効果, 日本医科大学, 東京都健康長寿医療センター, 水素, 水素水, 糖尿病, 肥満, 脂肪肝, 血清グルコース |

11.1 癌(ガン)の高圧水素ガス治療

学術雑誌名:Science, New Series,190, 4210(Oct. 10, 1975), pp152-154 表題:Hyperbaric Hydrogen Therapy:A possible Treatment for cancer(癌(ガン)の高圧水素ガス治療:その可能性) 著者:M.Dole(Baylor大学、米国) 概要:2.5%酸素と97.5%水素の混合ガスで、高圧化に活性酸素抑制を指標として、マウス皮膚癌(ガン)に対する治療効果を検討した。 高圧チェンバー内で、2週間治療した結果、顕著な癌(ガン)増殖抑制効果が認められた。 その作用機構に関しては、更なる検討を要するが、活性酸素の抑制との関連性も示唆された。

カテゴリー: 11. 癌関連, Baylor大学, New Series, Science, ガン, 抑制効果, 水素, 活性酸素 |

3.1.1 水素は肝炎に有効

学術雑誌名:Life Sci. 324(2001) p729-714 表題:Anti-inflammatory properties of molecular hydrogen: Investigation on parasite-induced liver inflammation(分子状水素の抗炎症作用:寄生虫で誘起した肝炎に関する研究) 著者:B.Gharib et al (所属機関:Mediterranee大学、フランス) 概要:分子状水素は、炎症組織で産生される殺細胞作用の強い・OHラジカルと反応するので、抗炎症作用が期待される。 本研究では、酸素・水素の混合ガスを、潜水からの回復に応用する経験豊富なグループによって実施した。 寄生虫で誘引した慢性肝炎マウスモデルを、0.7MPaの水素を補充した常圧チェンバーに入れて、水素ガス吸引による抗炎症作用を検討した。 その結果、肝炎の諸症状が抑制され、抗酸化酵素の上昇、過酸化脂質及び血液中TNFαの低下が観察された。 また、同条件でHeガスもある程度の抑制作用を示し、必ずしも・OHの除去作用のみが全てではないことを示し、水素の抗肝炎作用について更なる検討が期待されている。

カテゴリー: 3. 消化器疾患関連:腸疾患、肝臓病、膵臓病等, 3.1 肝疾患, 抑制効果, 抗炎症作用, 水素, 肝炎 |

4.2.2 電解還元水は終末腎透析患者の血液透析によって生じる赤血球障害を減少した

学術雑誌名:Kidney International advance online publication, 7 June 2006; doi:10,1038/sj.ki.5001576 表題:Electrolyzed-reduced water reduced hemodialysis-induced erythrocyte impairment in end-stage renal disease patients 著者:Kuo-chin Huang, C-C Yang, S-P Hsu, K-T Lee, H-W Liu, S. Morisawa, K. Otsubo, and C-T Chien(台湾国立医科大学研究所及び同病院, 日本トリム他) 目的:終末期の腎疾患患者(ESRD)では、血液透析による酸化ストレスにより、赤血球が障害を受けることが問題となる。電解還元水(ERW)は、活性酸素種(ROS)を除去することを前報で報告したが、その結果として赤血球の減少が抑制されるか否かを検討する。 方法:43人のESRD患者をERW群、ビタミンC群、ビタミンE塗布透析器、および無処置群に群分けしてERWの効果を比較検討した。 結果:赤血球障害抑制効果は、ビタミンC→電解還元水→ビタミンE処置透析器の順で、電解還元水の明らかな効果が確認された。 … 続きを読む

カテゴリー: 4.2 腎透析, Kidney Internatonal, エリスロポエチン, サイトカイン, ビタミンC, ヘマトクリット, 副作用, 台湾国立医科大学研究所, 抑制効果, 活性酸素, 腎透析, 血液透析 |

3.3.1 水素は急性膵炎を予防

学術雑誌名: Biochem. Biophys. Res. Comm.(2010),doi:10.1016/j.bbrc.2010.02.005 表題: Hydrogen-rich saline ameliorates the severity of L-arginine-induced acute pancreatitis in rats(水素豊富水はアルギニンで起こるラットの急性膵炎の重篤化を改善する) 著者: Han Chen et al(所属機関 上海軍事大学他) 概要:SD系ラットに腹腔内に1時間間隔で L-arginine を投与して惹起される急性膵炎に対し、 L-arginine 投与後15分後ごとに尾静脈より、水素豊富食塩水(>0.6mM,6ml/kg)を投与して膵炎抑制効果を検討した。 血清アミラーゼ、すい臓の水含有量、並びに病理的所見により評価した。 水素豊富食塩水は、有意に膵炎の発症を抑制した。 その作用は、酸化ストレスの抑制、アポトーシスおよびNF-κBの抑制による事が明らかになった。

カテゴリー: 3. 消化器疾患関連:腸疾患、肝臓病、膵臓病等, 3.3 膵疾患, BIochem.Biophys.Res.Comm., 上海軍事大学, 急性膵炎, 抑制効果, 水素水, 水素豊富水, 研究機関 |

2.2.1 水素水によるパーキンソン病モデルマウスの発症予防効果

1. 学術雑誌名:PLoS one, September 2009, vol.4, issue 9, e7247 表題:Hydrogen in Drinking Water Reduces Dopaminergic Neuronal Loss in the 1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine Mouse Model of Parkinson’s Disease(飲水中の水素は1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridineで発症したパーキンソン病のモデルマウスにおいてドーパミン神経消失を減少する) 著者:Kyota Fujita et al(九州大学薬学大学院他) 概要:分子水素(H2)には酸化ストレス抑制作用を介して脳神経障害を軽減する作用が知られてきた。著者らはH2- 含有水を1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridinede (MTPT) で発症させたパーキンソン病モデルマウスに与えその効果を検討した。 その結果水素水投与により、MTPT処置によって起こるドーパミン神経の減少は有意に減少した。その抑制効果は飽和水素水(濃度1.5 ppm)と同程度に0.08 ppmの低濃度水素水でも認められた。 MTPT処理によりニグロイド体ドーパミン回路で上昇したDNA傷害のマーカーである8-OHdG、及び脂質過酸化 マーカーである4HNEも有意に減少したがsuperoxide(O2・-)の減少は有意ではなかった。 H2-含有水の作用は低濃度でも有効であり、脳神経における抗酸化作用によるものである。 これらの結果は生活習慣による酸化ストレスによって起こるパーキンソン病のような神経変性疾患の予防或いはリスクの軽減に有効であることを示している。 原典:http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0007247

カテゴリー: 2. 神経変性疾患、筋疾患: 認知症、パーキンソン病、進行性筋ジストロフィー他, 2.2 パーキンソン病, PLoS one, ドーパミン, パーキンソン病, 九州大学, 抑制効果, 抗酸化作用, 水素, 水素水, 研究機関, 脳障害 |

1.3.1 動脈硬化モデルマウスを用いた水素水の予防作用

学術雑誌名:Biochem. Biophys. Res. Commun., 377(2008), p1195-1198 表題:Consumption of hydrogen water prevents atherosclerosis in apolipoprotein E knockout mice(水素水はアポリポ蛋白Eノックアウトマウスで発症する動脈硬化を防ぐ) 著者:Ikuroh Ohsawa 他(所属研究機関 日本医科大学発生及び老化研究所他) 概要:酸化ストレスは、動脈硬化の成因と関係している。 しかしながら、食品由来の抗酸化物質が、動脈硬化を防止するという明確な証左はない。著者らは、分子状水素H2が酸化ストレスを減少する、有用な抗酸化作用を示すことを明らかにしてきた。 本報告では、動脈硬化自然発症モデルである、アポリポ蛋白Eを遺伝子操作によって欠損させたマウス(ノックアウトマウス)に、任意に水素飽和水を飲ませ、動脈硬化発症を抑制するか否かを検討した。 2~6ヶ月齢の間任意に飲水させ、動脈をOil-Red-Oで染色して動脈硬化部位を測定した結果、動脈硬化形成は有意に減少した。水素水には、動脈硬化の抑制作用があることが分かった。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.3. 動脈硬化, BIochem.Biophys.Res.Comm., 動脈硬化, 抑制効果, 抗酸化作用, 日本医科大学, 水素, 水素水, 研究機関 |