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10.3.1 水素豊富水摂取後のヒトでの分子水素の消費量

学術雑誌名:Oxygen Transport to Tissue XXXIII, Advances in Experimental Medicine and Biology 737, p245, eds. by M.Walf et al. 表題: Estimation of Molecular Hydrogen Consumption in the Human Whole Body After the Ingetion of Hydrogen-rich Water (訳:水素豊富水摂取後のヒト全身での分子水素の消費量の推定) 著者:A. Shimouchi (国立脳心血管研究所、中部大) 概要:市販のアルミパウチ入り水素豊富水を用いて飲水後の分子水素の吸収性と体内消費について調べた。23~55歳の男性5人、女性2人のボランティアに500mlの水素水を摂取させて呼気中に出てくる分子水素を測定した。前報告において経口摂取した分子水素は大部分が呼気中に排泄され、皮膚からの発散、大腸中の腸内細菌の産生する水素はこの測定には影響がないことを確認している。測定誤差を最小化するために飲水はアルミパウチから直接1分以内に飲んだ。呼気中の分子水素の濃度は10分でピークに達し、60分で摂取前の値に戻った。得られた結果から、飲水によって摂取された分子水素は約59%が呼気中に排泄され、残りの約41%体内で消費されることが分かった。体内での消費は生体内の活性酸素、とりわけヒドロキシラディカルの量と相関することが推察された。

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