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10.2.3 水素による抗酸化治療と予防

学術雑誌名:実験医学、Vol.26,No.13,(8月号), P2074~2080, 2008/日老医誌、2008:45:355-362 表題:水素分子による新しい概念の抗酸化治療法と予防医学 著者:太田成男、大沢郁朗(日本医科大学) 概要:水素分子(H2)の有する治療剤及び予防剤としての有用性に関して、著者らのこれまでの研究成果を紹介した。 水素分子(H2)は適度な還元力をもち、有害な活性酸素種を選択的に還元消去し、細胞培養系で酸化ストレスによる細胞障害を軽減する。 動物個体レベルにおいても、虚血再還灌流により急激な酸化ストレスを与えた時、水素ガス吸引によって動物組織は保護された。 さらに、水に溶かしたH2を与えると、病態モデルマウスの動脈硬化や認知機能低下は抑制された。 これらにより、水素分子の治療・予防効果が示唆された。

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