カテゴリー別アーカイブ: 九州大学

12.4 水素水(電気還元水)の延命効果

学術雑誌名:Biosci. Biotechnol, Biochem., 74(10), 2011-2015(2010) 表題:Extension of the Lifespan of Caenorhabditis elegans by the Use of Electrolyzed Reduced Water(電気還元水の使用により線虫C.elegansの寿命が延びる) 著者:H. Yan et al. (九州大学、日本トリム) 概要:電気還元水(水素水)については多くの医療用途の報告があるが本研究では線虫のC. elegansを用いてその延命効果について検討した。 電気還元水を含む培地で線虫を培養すると超純水培地に比べて11~41%の延命効果が認められた。

カテゴリー: 12. その他の酸化ストレスに関連する疾患:延命作用、腸内細菌、視聴障害、精子機能等, Biochem., Biosci. Biotechnol, 九州大学, 水素水, 活性酸素, 研究機関, 線虫 |

1.2.4 ノルデナウ現象―天然還元水の治療への応用

学術雑誌名:Animal Cell Technology: Basic & Applied Aspects, Volume15, 279-285 (2008) 表題:”Nordenau Phenomenon” – Application of Natural Reduced Water to Theraphy” 著者:Z. Gadek, T. Hamasaki and S. Shirahata (Nordenau医学研究所及び九州大学) 目的:ドイツ・ノルデナウの泉水は、水素を多く含む天然の還元水として、ヨーロッパ及び世界から、当地に逗留して種々の病気の治療に供されている。 逗留する糖尿病患者に飲水により、血中活性酸素種(ROS)及び、糖尿病の臨床マーカー(血糖値、 HbA1c, コレステロール、HDL(善玉コレステロール)、LDL(悪玉コレステロール)等)に対する作用を検討する。 結果:主として2型糖尿病患者を対象に、1日2リットルの泉水を与え、逗留前後の上記マーカーの変動を調べた。 その結果、96患者中76.6%でROSが有意に減少した。 糖尿病マーカーでは、45%の患者で血糖値、HbA1cが取り分け顕著に減少し、そのほかにも、コレステロール(総コレステロール、LDL(悪玉コレステロール)、HDL(善玉コレステロール))及びクレアチニン等の改善が認められ、動脈硬化、循環器疾患等への応用が示唆された。 総括:ノルデナウ泉水は、1日2リットルの飲水で活性酸素種を減少させる抗酸化作用とあわせて、2型糖尿病に対する改善効果、循環器系への有用性があることが認められ、この作用はアルカリ還元水(水素豊富水)と同様の作用であった。 大きな地図で見る

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.2. 糖尿病, Animal Cell Technology, Nordenau(ノルデナウ)医学研究所, コレステロール, ノルデナウ, 九州大学, 動脈硬化, 善玉コレステロール(HDL), 悪玉コレステロール(LDL), 抗酸化作用, 水素, 活性酸素, 糖尿病 |

2.2.1 水素水によるパーキンソン病モデルマウスの発症予防効果

1. 学術雑誌名:PLoS one, September 2009, vol.4, issue 9, e7247 表題:Hydrogen in Drinking Water Reduces Dopaminergic Neuronal Loss in the 1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine Mouse Model of Parkinson’s Disease(飲水中の水素は1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridineで発症したパーキンソン病のモデルマウスにおいてドーパミン神経消失を減少する) 著者:Kyota Fujita et al(九州大学薬学大学院他) 概要:分子水素(H2)には酸化ストレス抑制作用を介して脳神経障害を軽減する作用が知られてきた。著者らはH2- 含有水を1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridinede (MTPT) で発症させたパーキンソン病モデルマウスに与えその効果を検討した。 その結果水素水投与により、MTPT処置によって起こるドーパミン神経の減少は有意に減少した。その抑制効果は飽和水素水(濃度1.5 ppm)と同程度に0.08 ppmの低濃度水素水でも認められた。 MTPT処理によりニグロイド体ドーパミン回路で上昇したDNA傷害のマーカーである8-OHdG、及び脂質過酸化 マーカーである4HNEも有意に減少したがsuperoxide(O2・-)の減少は有意ではなかった。 H2-含有水の作用は低濃度でも有効であり、脳神経における抗酸化作用によるものである。 これらの結果は生活習慣による酸化ストレスによって起こるパーキンソン病のような神経変性疾患の予防或いはリスクの軽減に有効であることを示している。 原典:http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0007247

カテゴリー: 2. 神経変性疾患、筋疾患: 認知症、パーキンソン病、進行性筋ジストロフィー他, 2.2 パーキンソン病, PLoS one, ドーパミン, パーキンソン病, 九州大学, 抑制効果, 抗酸化作用, 水素, 水素水, 研究機関, 脳障害 |