カテゴリー別アーカイブ: 炎症

4.2.4 電気分解で製造した水素水を透析液に加え腎透析患者に対する臨床効果を検討

学術雑誌名:Nephrol. Dial. Transplant., (2010) 1of 8 doi: 10.1093/ndt/gfq 196 表題:A novel bioactive haemodialysisi system using dissolved dihydrogen(H2) produced by water electrolysis: a clinical trial(水電気分解によって製造した分子水素溶解水を用いた新たな生物活性透析システム:臨床試験) 著者:Masaaki Nakayama et al.(東北大学医学部他) 目的:慢性炎症を持つ患者の透析の予後は芳しくない。分子水素は酸化ストレス及び炎症による障害を軽減する事が報告されている。本報では高濃度の分子水素(H2)を加えた透析液の臨床効果を検討し新たな透析システムを開発する事を目的とした。 方法:電気分解法により作成した高濃度の水素(H2)(平均 48ppb)を含む透析液を安定化している21人の患者に対して通常の透析液から切り替えて週3回、6ヶ月間実施した。

カテゴリー: 4.2 腎透析, Nephrol. Dial. Transplant., 副作用, 慢性炎症, 東北大学, 水素, 水素水, 炎症, 研究機関, 腎透析 |

10.1.7分子水素は酸化ストレス抑制と合わせて新たな機作により軟骨細胞を守る

学術雑誌名:Medical Gas Research,2011,1:18 表題:Molecular hydrogen protects chondrocytes from oxidative stress and indirectly alters gene expressions through reducing peroxynitrite derived from nitric oxide 著者:T. Hanaoka et al(日本医科大学) 概要:分子水素(H2)は酸化ストレス、炎症、アレルギー等の動物モデル及びヒトの臨床において多彩な防御機能があることが報告されている。本研究では分子水素(H2)の抗酸化作用に加えて新たな生理機能を解明する目的で水素がNO・(酸化窒素)からできるONOO-の減少を介して間接的に遺伝子発現制御に関わっている可能性を検討した。

カテゴリー: 10. 水素の医療応用, 10.1.作用メカニズムに関する研究, Medical Gas Research, 抗酸化作用, 日本医科大学, 水素, 炎症, 研究機関 |

注目記事14.4 放射線治療の副作用を予防

ドクター・水素水で製造した水素豊富水の放射線に対するヒトでの防御効果について 論文掲載雑誌名:Medical Gas Research 2011, 1:11  doi:10.1186/2045-9912-1-11 表題:Effects of Drinking Hydrogen-Rich Water for Quality of Life of the Patients with Radiotherapy for Liver(訳:ドクター・水素水の飲水により放射線治療をしたガン患者の副作用が軽減) 著者:崔逸峰(韓国カソリック大学病院治療放射線科)、中尾篤典(米国ピッツバーグ大医療センター) 他 概要:放射線による人体への副作用として放射線照射によって発生する活性酸素が引き起こす酸化作用及び炎症によることが広く知られている。株式会社FDR・フレンディアでは、韓国ソウルにあるカソリック大学病院治療放射線科において同科主任教授の崔逸峰教授を責任者として放射線治療を受けた肝臓ガン患者49人を対象に放射線治療の副作用に対する水素水の飲水効果について臨床的に検討した。

カテゴリー: 14. 放射線に対する防御作用:動物試験、ヒト臨床試験, Medical Gas Research, ガン, ピッツバーグ大医療センター, プラセボ, 副作用, 放射線, 水素水, 活性酸素, 炎症, 研究機関, 肝臓ガン, 韓国カソリック大学病院治療放射線科 |

14.2 宇宙飛行士の被曝を防ぐ

水素は宇宙飛行士の放射線被曝(ひばく)障害を予防できるか 学術雑誌名:Proceeding of Nuclear and Emerging Technologies for Space 2011,Feb. 7-10 表題:A Hypothesis on Biological Protection from Space Radiation Through the use of New Therapeutic Gases.(新たな治療用ガスを用いて宇宙での被曝(ひばく)から宇宙飛行士を守る事が期待される) 著者:M.P. Schoenfeld, R.R. Ansari, A. Nakao, D. Wink.(所属機関:NASA宇宙飛行センター、ピッツバーグ大学) 概要:宇宙飛行士が長期滞在する場合放射線被曝(ひばく)は大きな障害となる。宇宙放射線を遮蔽する技術は現状ではまだ課題が多く被曝(ひばく)による飛行士の障害は問題である。

カテゴリー: 14. 放射線に対する防御作用:動物試験、ヒト臨床試験, NASA宇宙飛行センター, Proceeding of Nuclear and Emerging Technologies for Space, ガン, パーキンソン病, ピッツバーグ大医療センター, 呼吸器疾患, 宇宙飛行士, 慢性炎症, 放射線, 水素, 研究機関, 虚血再還流障害 |

4.1.2 水素水は移植腎症を予防

学術雑誌名:Kidney Internatonal, (2009), p1~9 表題:Oral hydrogen water prevents chronic allograft nephropathy in rats.(飲用水素水は、ラットの腎移植後の慢性移植腎症を予防する) 著者:中尾篤典、他(所属機関 ピッツバーグ大学外科スターツル研究所他) 概要:活性酸素種がひきおこす組織障害は、腎移植後におこる慢性移植腎症の原因のひとつに数えられている。 水素は活性酸素種を取り除く働きをすることから、われわれは水素水の飲用が慢性移植腎症の諸症状を改善すると仮説をたて、実験を行った。

カテゴリー: 4.1  腎炎、腎症, Kidney Internatonal, クレアチニンクリアランス, タンパク尿, ピッツバーグ大医療センター, リン酸化, レシピエント, 抗炎症作用, 抗酸化作用, 水素, 水素水, 活性酸素, 炎症, 研究機関, 移植腎症, 組織障害, 経口摂取 |

5.3 水素ガス吸引により肺移植で生じる虚血-再還流障害を予防

学術雑誌名:Transplantation, Vol, xx, Num. x, Month xx, 2010(www.transplantation journal.com,Doi:10.1097/TP.0b013e3181 fel 357) 表題:Inhaled Hydrogen Gas Therapy for Prevention of Lung Transplant-Induced Ischemia/Reperfusion Injury in Rats.(訳:水素吸引によりラットの肺移植によって起こる虚血-再還流障害を予防) 著者:kawamura T, C. S. Huang, A.Nakao et al(米国ピッツバーグ大学外科部門心臓・肺・食道外科研究所) 概要:水素は強い抗酸化作用、抗-アポトーシス(自然細胞死)作用があることが多くの研究報告で明らかにされてきた。本研究は水素ガス吸引により肺移植後の虚血-再還流障害を防御できるか否かを検討した。 ルイス系ラットで同種肺移植後を施し、1時間後に再還流して水素ガスの効果を肺機能、病理及び分子レベルで調べた。術中はO2,N2,He2の混合ガスを与えたが術後2%水素ガスを吸引させた結果再還流2時間後には抗酸化作用により顕著な改善が認められた。 再還流によってできる炎症前駆物質や免疫B細胞の作る抗アポトーシス遺伝子の誘導作用によるアポトーシス等の抑制作用が観察された。水素ガス吸引により移植肺の機能が大幅に改善される事が明らかになった。

カテゴリー: 5. 呼吸器疾患, Transplantation, ピッツバーグ大医療センター, 抗アポトーシス作用, 抗酸化作用, 水素, 炎症, 研究機関, 虚血再還流障害 |

7.3 水素水飲用はラットの腎移植後の慢性移植腎症を予防する

学術雑誌名 Kidney Internatonal., (2009), p1~9 表題 Oral hydrogen water prevents chronic allograft nephropathy in rats 著者 中尾篤典他(所属機関 ピッツバーグ大学外科スターツル研究所他) 概要 活性酸素種がひきおこす組織障害は、腎移植後におこる慢性移植腎症の原因のひとつに数えられている。 水素は活性酸素種を取り除く働きをすることから、われわれは水素水の飲用が慢性移植腎症の諸症状を改善すると仮説をたて、実験を行った。 ラット腎移植モデルとして、LEWラットからBNラットへの同種異型(アロ)の同所性の移植を行った。レシピエントの腎臓は両側とも摘出した。

カテゴリー: 7. 臓器移植、心、肺、腎、腸等, Kidney Internatonal, クレアチニンクリアランス, ピッツバーグ大医療センター, レシピエント, 抗炎症作用, 抗酸化作用, 水素水, 活性酸素, 炎症, 研究機関, 移植腎症, 組織障害, 経口摂取 |

7.1 小腸移植後障害の予防効果

学術雑誌名:American J. of Transplantation, 2008, 8: 1-10 表題:Hydrogen Inhalation Ameliorates Oxidative Stress in transplantation Induced Intestinal Graft Injury(水素吸引により小腸移植障害で生じる移殖による酸化ストレス障害を改善する) 著者:B.M.Buchholz et.al(所属機関 ピッツバーグ大学外科スターツル研究所、他) 概要:小腸移植後時に、虚血再還流により運動不全、炎症、臓器不全等が起こる。 水素吸引により、活性酸素種の高毒性・OHが排除され事から、上記移殖障害が水素吸引によって改善される事が期待される。 ルイスラットに同種移植した後、2%水素ガス吸引により上記組織障害は、有意に改善された。同時にCCL2等の炎症性サイトカインが減少し、脂質過酸化及びその産物のマロンジアルデヒドも低下した。 この事は、移殖による障害は酸化ストレスに多く起因する事示唆した。 水素吸引は酸化ストレスによる腸の移殖障害を抑制するとともに抗酸化作用を介する抗炎症作用により遠位の臓器の障害も予防する事が明らかになった。 これらの結果は、小腸移植障害に対して、水素吸引が臨床的に有用であることを示唆している。

カテゴリー: 7. 臓器移植、心、肺、腎、腸等, American J. of Transplantation, サイトカイン, ピッツバーグ大医療センター, 抗炎症作用, 水素, 活性酸素, 炎症, 研究機関, 虚血再還流障害 |

3.2.1 水素は結腸の炎症を予防

学術雑誌名: Biochem. Biophys. Res. Comm.(2009),doi:10.1016/j.bbrc.2009.05.117 表題: Hydrogen mediates suppression of colon inflammation induced by dextran sodium sulfate(水素はデキストラン硫酸で起こした結腸の炎症を抑制) 著者: Mikihito Kajiya et al (所属機関 The Forsyth Institute, Boston) 概要:分子状水素が、その抗酸化作用によって虚血―再還流による障害を予防する事が知られている。 本報告では、水素の抗炎症作用を調べる為に、ヒトの炎症性腸疾患のモデルマウス、即ち、(1)5%デキストラン(DSS)群、(2)DSS+水素群、(3)水素群の3群を設けて、水素溶解水の効果を検討した。 病理所見、体重減少、大腸炎指数、患部の炎症性サイトカイン等の指標が、水素水飲水により有意に改善し、DSSによって起こるマクロファージ浸潤を伴う、腸組織の障害も明らかに抑制され、水素水の有効性が認められた。

カテゴリー: 3. 消化器疾患関連:腸疾患、肝臓病、膵臓病等, 3.2 腸疾患, BIochem.Biophys.Res.Comm., The Forsyth Institute, サイトカイン, マクロファージ, 抗酸化作用, 水素, 炎症, 研究機関, 結腸, 虚血再還流障害 |

4.2.3 電解還元水による腎透析患者の血液透析によって生じる酸化ストレスの低減効果

学術雑誌名:Kidney International, vol.64(2003), pp.704-714 表題:Reduced hemodialysis-induced oxidative stress in end-stage renal disease patients by electrolyzed reduced water 著者:Kuo-chin Huang, Chih-Ching Yang, Kun-tai Lee, and Chiang-Ting Chien(台湾国立医科大学研究所及び同病院他) 目的:終末期の腎疾患患者(ESRD)では血液透析により酸化ストレスが問題となる。電解還元水により活性酸素種(ROS)を除去することが出来るか検討する。 方法:10人の健常ボランティアと37人のESRD患者に対して日本トリム社製の電解還元水を3ヶ月間飲用させ、酸化マーカー、炎症マーカー、CRP等の変動を測定した。 結果:電解還元水飲用により ROS、取り分けH2O2 、HOCLが有意に減少 し、白血球や内皮細胞の障害が軽減され、透析によって生じる酸化ストレスを改善した。

カテゴリー: 4.2 腎透析, Kidney Internatonal, 台湾国立医科大学研究所, 活性酸素, 炎症, 白血球, 研究機関, 腎疾患, 腎透析, 血液透析 |