カテゴリー別アーカイブ: 抗酸化作用

3.2.1 水素は結腸の炎症を予防

学術雑誌名: Biochem. Biophys. Res. Comm.(2009),doi:10.1016/j.bbrc.2009.05.117 表題: Hydrogen mediates suppression of colon inflammation induced by dextran sodium sulfate(水素はデキストラン硫酸で起こした結腸の炎症を抑制) 著者: Mikihito Kajiya et al (所属機関 The Forsyth Institute, Boston) 概要:分子状水素が、その抗酸化作用によって虚血―再還流による障害を予防する事が知られている。 本報告では、水素の抗炎症作用を調べる為に、ヒトの炎症性腸疾患のモデルマウス、即ち、(1)5%デキストラン(DSS)群、(2)DSS+水素群、(3)水素群の3群を設けて、水素溶解水の効果を検討した。 病理所見、体重減少、大腸炎指数、患部の炎症性サイトカイン等の指標が、水素水飲水により有意に改善し、DSSによって起こるマクロファージ浸潤を伴う、腸組織の障害も明らかに抑制され、水素水の有効性が認められた。

カテゴリー: 3. 消化器疾患関連:腸疾患、肝臓病、膵臓病等, 3.2 腸疾患, BIochem.Biophys.Res.Comm., The Forsyth Institute, サイトカイン, マクロファージ, 抗酸化作用, 水素, 炎症, 研究機関, 結腸, 虚血再還流障害 |

7.2 水素は心臓移植後の障害を軽減し、移植心臓の維持効率を上げる

学術雑誌名:心臓・肺移植国際学会30回記念集会抄録集 No.490、2010年4月21~24、シカゴ(米国) International Society for Heart and Lung Transplantation, 30th Anniversary Meeting and Scientific Session, Apr. 21-24, 2010, Chicago 表題:Adding a Hydrogen-Producing Magnesium Stick to the Drinking Water Protects Cardiac Allografts and Reduces Allograft Vasculopathy in Rats.(飲料水に水素を発生するマグネシウムスティック入れると同種移植心臓を保護する作用がある) 著者:A.. Nakao., S. … 続きを読む

カテゴリー: 7. 臓器移植、心、肺、腎、腸等, ピッツバーグ大医療センター, マグネシウム, 心臓・肺移植国際学会30回記念集会抄録集, 抗酸化作用, 水素, 水素水, 炎症, 研究機関 |

1.2.2 糖尿病モデルマウスを用いた発症予防作用

学術雑誌名:医学と生物学、No.11, P1~9 (2006) 表題:Anti-oxidation Effect and Anti -Type 2 Diabetic Effect in Active Hydrogen Water (水素水の抗酸化作用および2型糖尿病に対する効果) 著者:具然和 他 ( 鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科、Hi-tech 研究所 ) 概要:2型糖尿病のモデルマウスである、KK-AYと正常マウスを用いて、水素豊富水と水素を含まない水道水とで、発症予防及び軽減作用を比較検討した。 3ヶ月間の連続投与により、水素豊富水には抗酸化作用及び、血糖値の低下作用が認められ、2型糖尿病の発症を軽減することが示唆された。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.2. 糖尿病, 2型糖尿病, 医学と生物学, 抗酸化作用, 水素水, 研究機関, 糖尿病, 鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科 |

1.2.4 ノルデナウ現象―天然還元水の治療への応用

学術雑誌名:Animal Cell Technology: Basic & Applied Aspects, Volume15, 279-285 (2008) 表題:”Nordenau Phenomenon” – Application of Natural Reduced Water to Theraphy” 著者:Z. Gadek, T. Hamasaki and S. Shirahata (Nordenau医学研究所及び九州大学) 目的:ドイツ・ノルデナウの泉水は、水素を多く含む天然の還元水として、ヨーロッパ及び世界から、当地に逗留して種々の病気の治療に供されている。 逗留する糖尿病患者に飲水により、血中活性酸素種(ROS)及び、糖尿病の臨床マーカー(血糖値、 HbA1c, コレステロール、HDL(善玉コレステロール)、LDL(悪玉コレステロール)等)に対する作用を検討する。 結果:主として2型糖尿病患者を対象に、1日2リットルの泉水を与え、逗留前後の上記マーカーの変動を調べた。 その結果、96患者中76.6%でROSが有意に減少した。 糖尿病マーカーでは、45%の患者で血糖値、HbA1cが取り分け顕著に減少し、そのほかにも、コレステロール(総コレステロール、LDL(悪玉コレステロール)、HDL(善玉コレステロール))及びクレアチニン等の改善が認められ、動脈硬化、循環器疾患等への応用が示唆された。 総括:ノルデナウ泉水は、1日2リットルの飲水で活性酸素種を減少させる抗酸化作用とあわせて、2型糖尿病に対する改善効果、循環器系への有用性があることが認められ、この作用はアルカリ還元水(水素豊富水)と同様の作用であった。 大きな地図で見る

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.2. 糖尿病, Animal Cell Technology, Nordenau(ノルデナウ)医学研究所, コレステロール, ノルデナウ, 九州大学, 動脈硬化, 善玉コレステロール(HDL), 悪玉コレステロール(LDL), 抗酸化作用, 水素, 活性酸素, 糖尿病 |

2.2.1 水素水によるパーキンソン病モデルマウスの発症予防効果

1. 学術雑誌名:PLoS one, September 2009, vol.4, issue 9, e7247 表題:Hydrogen in Drinking Water Reduces Dopaminergic Neuronal Loss in the 1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine Mouse Model of Parkinson’s Disease(飲水中の水素は1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridineで発症したパーキンソン病のモデルマウスにおいてドーパミン神経消失を減少する) 著者:Kyota Fujita et al(九州大学薬学大学院他) 概要:分子水素(H2)には酸化ストレス抑制作用を介して脳神経障害を軽減する作用が知られてきた。著者らはH2- 含有水を1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridinede (MTPT) で発症させたパーキンソン病モデルマウスに与えその効果を検討した。 その結果水素水投与により、MTPT処置によって起こるドーパミン神経の減少は有意に減少した。その抑制効果は飽和水素水(濃度1.5 ppm)と同程度に0.08 ppmの低濃度水素水でも認められた。 MTPT処理によりニグロイド体ドーパミン回路で上昇したDNA傷害のマーカーである8-OHdG、及び脂質過酸化 マーカーである4HNEも有意に減少したがsuperoxide(O2・-)の減少は有意ではなかった。 H2-含有水の作用は低濃度でも有効であり、脳神経における抗酸化作用によるものである。 これらの結果は生活習慣による酸化ストレスによって起こるパーキンソン病のような神経変性疾患の予防或いはリスクの軽減に有効であることを示している。 原典:http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0007247

カテゴリー: 2. 神経変性疾患、筋疾患: 認知症、パーキンソン病、進行性筋ジストロフィー他, 2.2 パーキンソン病, PLoS one, ドーパミン, パーキンソン病, 九州大学, 抑制効果, 抗酸化作用, 水素, 水素水, 研究機関, 脳障害 |

2.1.1 水素豊富水のマウス認知症に対する発症予防効果

1. 学術雑誌名: J. Clin. Biochem. Nutr., 46,1-8, May 2010 表題:Drinking hydrogen water ameliorated cognitive impairment in senescence-accelerated mice 著者:具然和他(鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科、Hi-tech 研究所),中尾篤典 (ピッツバーグ大)他 概要:老化促進マウス(SAMマウス)を用いて、水素豊富水を自由摂取させ、脳に与える影響及び認知症発症に対する予防効果を検討。 水素豊富水群では、水素を含まない対照群に比べて、抗酸化酵素SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)様酵素の上昇による抗酸化作用、Morris水迷路試験における、学習・記憶能(空間認知能)の改善傾向、脳内セロトニンの上昇、さらには、記憶・学習等に関与する脳神経の海馬組織であるCA1,CA3細胞密度の低下が減少していること等が認められ、水素豊富水投与により、老化促進マウスの認知症発症が軽減されることが示唆された。 2. 学術雑誌名:医学と生物学、第152巻、第9号、p351~367(2008) 表題:マウス認知能に対する水素豊富水の効果に関する研究: 脳内ホルモン分泌量、記憶改善、過酸化脂質、海馬の組織学的変化等について 著者:具然和他(鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科、Hi-tech 研究所)

カテゴリー: 2. 神経変性疾患、筋疾患: 認知症、パーキンソン病、進行性筋ジストロフィー他, 2.1 認知症・アルツハイマー病, J.Clin. Biochem. Nutr., セロトニン, ピッツバーグ大医療センター, 抗酸化作用, 水素水, 水素豊富水, 研究機関, 鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科 |

1.3.1 動脈硬化モデルマウスを用いた水素水の予防作用

学術雑誌名:Biochem. Biophys. Res. Commun., 377(2008), p1195-1198 表題:Consumption of hydrogen water prevents atherosclerosis in apolipoprotein E knockout mice(水素水はアポリポ蛋白Eノックアウトマウスで発症する動脈硬化を防ぐ) 著者:Ikuroh Ohsawa 他(所属研究機関 日本医科大学発生及び老化研究所他) 概要:酸化ストレスは、動脈硬化の成因と関係している。 しかしながら、食品由来の抗酸化物質が、動脈硬化を防止するという明確な証左はない。著者らは、分子状水素H2が酸化ストレスを減少する、有用な抗酸化作用を示すことを明らかにしてきた。 本報告では、動脈硬化自然発症モデルである、アポリポ蛋白Eを遺伝子操作によって欠損させたマウス(ノックアウトマウス)に、任意に水素飽和水を飲ませ、動脈硬化発症を抑制するか否かを検討した。 2~6ヶ月齢の間任意に飲水させ、動脈をOil-Red-Oで染色して動脈硬化部位を測定した結果、動脈硬化形成は有意に減少した。水素水には、動脈硬化の抑制作用があることが分かった。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.3. 動脈硬化, BIochem.Biophys.Res.Comm., 動脈硬化, 抑制効果, 抗酸化作用, 日本医科大学, 水素, 水素水, 研究機関 |