カテゴリー別アーカイブ: 水素水

3.2.2 水素水は腸虚血に有効

学術雑誌名:Free Rad. Res.,May 2009;43(5):478-484 表題:Hydrogen-rich saline protects against intestinal ischemia/reperfusion injury in rats(水素溶解食塩水がラットの腸虚血再潅流障害を防止する。) 著者:Zheng X, Mao Y, Cai J, Li Y, Liu W, Sun P, Zhang JH, Sun X, Yuan H(中国人民解放軍火傷外科手術研究所、及び中華人民共和国上海第二軍医大学上海病院火傷外科手術科) 概要:水素ガスが活性酸素種を減少させ、脳、心筋、及び肝臓虚血再潅流(I/R) 障害を緩和するという報告がある。 本研究では、腸虚血再潅流障害に対して臨床応用が容易な水素溶解生理食塩水の作用を検討した。雄のSDラットを用いて腸虚血再潅流障害のモデルを作成した。生理食塩水、水素豊富生理食塩水、窒素豊富生理食塩水(5ml/kg)をそれぞれ再潅流10分前に静脈内投与した。 鏡検的に腸障害が観察され、腸虚血再潅流(I/R)障害後、Chiu採点システムにて評価した。加えて、腸虚血再潅流(I/R)障害によって、血清DAO活性、TNF-α、IL-1β、IL-6レベル、細胞MDA、たんぱくカルボニル、MPO活性が著しく増加した。 窒素豊富生理食塩水で処置した動物では顕著な減少は認められなかったのに対し、水素溶解食塩水はこれらのマーカーを著しく抑制し、形態学的にも腸障害を減少した。 本研究において、水素溶解食塩水は、炎症や酸化ストレスを減少させることにより、小腸を虚血再潅流障害から保護することが示唆された。

カテゴリー: 3. 消化器疾患関連:腸疾患、肝臓病、膵臓病等, 3.2 腸疾患, Free Radical Res., 上海第二軍医大学上海病院火傷外科手術科, 水素, 水素水, 研究機関, 虚血再還流障害 |

7.2 水素は心臓移植後の障害を軽減し、移植心臓の維持効率を上げる

学術雑誌名:心臓・肺移植国際学会30回記念集会抄録集 No.490、2010年4月21~24、シカゴ(米国) International Society for Heart and Lung Transplantation, 30th Anniversary Meeting and Scientific Session, Apr. 21-24, 2010, Chicago 表題:Adding a Hydrogen-Producing Magnesium Stick to the Drinking Water Protects Cardiac Allografts and Reduces Allograft Vasculopathy in Rats.(飲料水に水素を発生するマグネシウムスティック入れると同種移植心臓を保護する作用がある) 著者:A.. Nakao., S. … 続きを読む

カテゴリー: 7. 臓器移植、心、肺、腎、腸等, ピッツバーグ大医療センター, マグネシウム, 心臓・肺移植国際学会30回記念集会抄録集, 抗酸化作用, 水素, 水素水, 炎症, 研究機関 |

1.2.1   2型糖尿病に対する臨床試験

学術雑誌名:Nutrition Research,28(2008)p137~143 表題:Supplementation of hydrogen-rich water improves lipid and glucose metabolism in patients with type 2 diabetes or impaired glucose tolerance (訳:水素豊富水投与により2型糖尿病患者の脂質、糖代謝の改善、または耐糖能が改善) 著者:梶山静夫他(梶山内科クリニック、京都府立医大、他) 概要:酸化ストレスは糖尿病、高血圧症、動脈硬化症等多くの疾患の原因となる事が広く認められている。本研究では2型糖尿病或いは耐糖能異常を有する患者の脂質及びブドウ糖の代謝に対する水素豊富水の効果を臨床的に検討した。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.2. 糖尿病, 2型糖尿病, Nutrition Research, イソプラスタン, インスリン, コレステロール, ダイエット, プラセボ, 京都府立医科大学, 動脈硬化, 善玉コレステロール(HDL), 悪玉コレステロール(LDL), 水素, 水素水, 水素豊富水, 研究機関, 糖尿病 |

1.1.1 水素水はメタボリック症候群を予防

学術雑誌名:J. Clin. Biochem. Nutr., 46, p1~10, March 2010 表題:Effectiveness of Hydrogen Rich Water on Antioxidant Status of Subjects with Potetial Metabolic Syndrome- An Open Label Pilot Study (潜在的にメタボリック症候群を有する被験者の酸化状態に対する水素豊富水の効果:Open labelパイロット試験)(注:Open label studyとは試験対象者に検体の中身を開示して実施する臨床試験) 著者:Atsunori Nakao et al(所属機関 ピッツバーグ大医療センター、KGK Synergize, Inc.) 概要:メタボリック症候群は、肥満、インスリン抵抗性、高血圧、異脂肪症等を含む、心臓代謝危険因子を有することを特徴とする。 また、酸化ストレスは、このメタボリック症候群の発症に、重要な役割をしていることが知られている。 本試験は、潜在的メタボリック症候群被検者を対象に、open試験で水素豊富水を1.5-2リットル/日、8週間与えて、その効果を検討する目的で実施した。 … 続きを読む

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.1. メタボリックシンドローム, J.Clin. Biochem. Nutr., インスリン, コレステロール, ピッツバーグ大医療センター, マグネシウム, メタボリックシンドローム, 善玉コレステロール(HDL), 水素水, 水素豊富水, 活性酸素, 研究機関, 肥満 |

1.2.2 糖尿病モデルマウスを用いた発症予防作用

学術雑誌名:医学と生物学、No.11, P1~9 (2006) 表題:Anti-oxidation Effect and Anti -Type 2 Diabetic Effect in Active Hydrogen Water (水素水の抗酸化作用および2型糖尿病に対する効果) 著者:具然和 他 ( 鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科、Hi-tech 研究所 ) 概要:2型糖尿病のモデルマウスである、KK-AYと正常マウスを用いて、水素豊富水と水素を含まない水道水とで、発症予防及び軽減作用を比較検討した。 3ヶ月間の連続投与により、水素豊富水には抗酸化作用及び、血糖値の低下作用が認められ、2型糖尿病の発症を軽減することが示唆された。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.2. 糖尿病, 2型糖尿病, 医学と生物学, 抗酸化作用, 水素水, 研究機関, 糖尿病, 鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科 |

1.1.2 メタボリックシンドロームモデルラットに対する水素水スティックで製造した水素豊富水の飲水効果

学術雑誌名:第45回高血圧関連疾患モデル学会学術集会 Med. Gas. Res., 2011, 1:26 (3 November 2011) 表題:メタボリックシンドロームモデルラット(SHR.CG-Leprcp/NDmer)を用いた水素の機能性の検討(Effects of Hydrogen-Rich Water on Abnormalities in SHR.CG-Leprcp/NDmer Rat- A Metabolic Syndrome Model Rat) 著者:橋本道男(島根大学医学部環境生理)他 概要:分子水素(H2)はフリーラジカルの有効な消去作用が知られており、しかも活性酸素種(ROS)の中でも細胞毒性の高いOH・に選択的に作用する事が報告されている。 メタボリックシンドロームはその発症の過程で酸化ストレスが関与しており、本研究ではヒトのメタボリックシンドロームの病態モデルとして開発されたラット(SHR.CG-Leprcp/NDmer)に対して水素水スティックで作成した水素水がその症状の進展に対して効果があるか否かを検討した。 この雌ラットに浄水器ろ過水を自由に摂取させる群(対照群)とフレンディア社製スティックをろ過水に入れて作成した水素豊富水群を自由に摂取させる群(水素水群)の2群に分け比較した。 経時的に尿・血液検査を行い16週後に屠殺して腎臓を摘出し、糸球体硬化度ならびに病理検査を行った。 その結果、尿中のアルブミンの低下と腎機能指標のクレアチン浄化値の上昇が水素水群で認められた。また、水素群の血漿中の抗酸化能は対照群に比べて有意に上昇していた。 さらに、水素群に於いて病理観察による糸球体硬化度は有意に低く、腎臓障害の進展に対する抑制効果が認められ、この効果と血漿中の尿素体窒素量との間に正の相関性があることが明らかになった。 以上の結果から、水素水はメタボリック症候群モデルラットに対してその病態の進展に対して予防的な効果があることが示唆された。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.1. メタボリックシンドローム, コレステロール, メタボリックシンドローム, 島根大学医学部, 悪玉コレステロール(LDL), 水素, 水素水, 水素豊富水, 研究機関, 第45回高血圧関連疾患モデル学会学術集会, 肝障害 |

1.1.3 水素水のメタボリックシンドロームに対する臨床試験

学術雑誌名:医学と生物学、No.10, P377~383(2006) 表題:Research on the Improved Effect on Lifestyle-related Diseases through Clinical Study with Active Hydrogen Water(水素豊富水の生活習慣病の改善効果に関する臨床試験) 著者:李海宣(韓国医学研究所、延世大学)、具然和(鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科) 概要:上記 韓国研究施設において、2型糖尿病、高血圧、 肥満等の男女メタボリックシンドローム患者を対象に水素豊富水群23名、 プラセボ(偽薬)群20名に分け、毎日1.5~2リットルを摂取して、水素水の臨床効果を検討した。 2型糖尿病では、プラセボ群に比べて経時的に有意に空腹時及び食後血糖値の低下が認められ、 高脂血症患者では、HDLコレステロール(善玉)の上昇とLDLコレステロール(悪玉)の減少、 中性脂肪の低下等糖尿病、高脂血症に対する改善効果が期待される結果が得られた。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.1. メタボリックシンドローム, 2型糖尿病, コレステロール, プラセボ, 医学と生物学, 善玉コレステロール(HDL), 延世大学, 悪玉コレステロール(LDL), 水素水, 水素豊富水, 生活習慣病, 研究機関, 糖尿病, 肥満, 鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科, 韓国医学研究所 |

2.2.1 水素水によるパーキンソン病モデルマウスの発症予防効果

1. 学術雑誌名:PLoS one, September 2009, vol.4, issue 9, e7247 表題:Hydrogen in Drinking Water Reduces Dopaminergic Neuronal Loss in the 1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine Mouse Model of Parkinson’s Disease(飲水中の水素は1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridineで発症したパーキンソン病のモデルマウスにおいてドーパミン神経消失を減少する) 著者:Kyota Fujita et al(九州大学薬学大学院他) 概要:分子水素(H2)には酸化ストレス抑制作用を介して脳神経障害を軽減する作用が知られてきた。著者らはH2- 含有水を1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridinede (MTPT) で発症させたパーキンソン病モデルマウスに与えその効果を検討した。 その結果水素水投与により、MTPT処置によって起こるドーパミン神経の減少は有意に減少した。その抑制効果は飽和水素水(濃度1.5 ppm)と同程度に0.08 ppmの低濃度水素水でも認められた。 MTPT処理によりニグロイド体ドーパミン回路で上昇したDNA傷害のマーカーである8-OHdG、及び脂質過酸化 マーカーである4HNEも有意に減少したがsuperoxide(O2・-)の減少は有意ではなかった。 H2-含有水の作用は低濃度でも有効であり、脳神経における抗酸化作用によるものである。 これらの結果は生活習慣による酸化ストレスによって起こるパーキンソン病のような神経変性疾患の予防或いはリスクの軽減に有効であることを示している。 原典:http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0007247

カテゴリー: 2. 神経変性疾患、筋疾患: 認知症、パーキンソン病、進行性筋ジストロフィー他, 2.2 パーキンソン病, PLoS one, ドーパミン, パーキンソン病, 九州大学, 抑制効果, 抗酸化作用, 水素, 水素水, 研究機関, 脳障害 |

10.1.8 水素水のマウス脳における抗酸化作用

学術雑誌名:Food Style21, Vol.13, No.1, p36~39(2009) 表題:水素水の飲用は脳の活性酸素を除去 著者:石神昭人(東邦大学薬学部)オリジナル文献:Sato.,et al,: Biochem.Biophys.Res.Commun., 375, 346(2008) 概要:マウスはヒトと違って、ビタミンCを体内で作ることができ、脳で活性酸素処理に活用している。 遺伝子操作により、ビタミンC合成不全マウス(SMP30/GNL遺伝子破壊マウス)を作製し、脳を酸化ストレス状態にして、水素の脳における活性酸素抑制機能を検討した。 高濃度水素溶解精製水を開発し、飲水により1カ月間摂取させ、ビタミンC水、水のみの群とリアルタイムに比較した。 この結果、水素水は水のみの群に比べて、ビタミンC欠乏による脳内の活性酸素の増加を約27%抑制することがわかった。 本研究に用いた高濃度水素溶解水は、活性酸素が一因である糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病や、 アルツハイマー病などの神経変性疾患の予防に、手軽に飲める飲用水としてその効果が期待できる。

カテゴリー: 10. 水素の医療応用, 10.1.作用メカニズムに関する研究, Food Style21, 動脈硬化, 東邦大学薬学部, 水素水, 活性酸素, 生活習慣病, 研究機関, 糖尿病 |

2.1.2 水素水のマウスにおける認知機能の低下予防作用

学術雑誌名:Neuropsychopharmacology,(2008), 1-8(電子版) 表題:Consumption of Molecular Hydrogen Prevents the Stress-Induced Impairments in Hippocampus-Dependent Learning Tasks during Chronic Physical Restraint in Mice(分子水素摂取がマウスの慢性的身体拘束によって誘発される海馬依存性の学習能の障害を予防する) 著者:太田成男他(日本医科大学老人病研他) 概要:マウスに長期間身体拘束を与えると、脳内の酸化ストレスが亢進し、学習・記憶の認知機能が低下した。 水素分子を飽和させた水素水を当該マウスに自由摂取させ、脳内酸化ストレスマーカーおよび認知機能(3つの評価法)により検討した結果、 いずれも水素を含まない水を与たマウスに対して改善効果が認められた。 水素水により脳内の酸化ストレスが軽減され、その結果、学習・記憶に関与する神経の海馬細胞の傷害が低減し、学習能力や記憶力低下が防がれたことが示唆された。

カテゴリー: 2. 神経変性疾患、筋疾患: 認知症、パーキンソン病、進行性筋ジストロフィー他, 2.1 認知症・アルツハイマー病, Neuropsychopharmacology, 日本医科大学, 水素, 水素水, 研究機関 |