カテゴリー別アーカイブ: 1. 生活習慣病関連

1.4.2 ラット心臓の虚血/再還流障害の改善作用

学術雑誌名:J. Heart and Lung Transplantation., 表題:Amelioration of rat cardiac cold ischemia/reperfusion injury with inhaled hydrogen or carbon monoxide , or both(水素ガスまたは一酸化炭素、或いは両者の吸引によってラットの心筋の冷却虚血―再還流による障害が改善される) 著者:Atsunori Nakao et al. (ピッツバーグ大学、クリーブランドクリニック他) 概要:同種ラットを用いて異所性に移殖した心臓に、冷却虚血/再還流を施して生じる心筋障害について、生存率、形態観察、アポトーシス(プログラム細胞死)、マーカー遺伝子の変動等を指標として、水素ガス、一酸化炭素、または両者を一緒に吸引 する事により障害に対する影響を検討した。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.4. 高脂血症・心筋梗塞・脳梗塞・老化, J. Heart and Lung Transplantation., クリーブランドクリニック, ピッツバーグ大医療センター, 水素, 研究機関, 虚血再還流障害 |

1.5.1 水素水は肥満に有効

学術雑誌名:Obesity (2011)doi:10, 1038/oby. 2011.6 表題:Molecular Hydrogen Improves Obesity and Diabetes by inducing Hepatic FGF21 and Stimulating Energy Metabolism in db/db Mice(訳:分子水素は糖尿病マウスにおいて肝臓のFGF21の誘導およびエネルギー代謝を促進することにより肥満および糖尿病を改善する 著者:N. Kamimura, K. Nishimaki, I. Ohsawa and S. Ohta(日本医科大学、東京都健康長寿医療センター) 概要:分子水素は酸化ストレスで起こる疾患に有効である事が知られているが生体内における水素の挙動の詳細は不明であった。 本研究においてはまず初めに肝臓のグリコーゲンが水素水投与後の水素を蓄積することによって、短期に少量ずつ水素を与えたときに諸疾患モデルにおいてなぜ有効な作用が得られるかを示し、ついでレプチン受容体が欠損したdb/db肥満マウスを用いて自由摂取させた水素水の抗2型糖尿病効果を示した。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.5 肥満, 2型糖尿病, Obesity, インスリン, エネルギー代謝, グリコーゲン, ダイエット, ホルモン, メタボリックシンドローム, レプチン, 中性脂肪, 受容体, 抑制効果, 日本医科大学, 東京都健康長寿医療センター, 水素, 水素水, 糖尿病, 肥満, 脂肪肝, 血清グルコース |

1.2.1   2型糖尿病に対する臨床試験

学術雑誌名:Nutrition Research,28(2008)p137~143 表題:Supplementation of hydrogen-rich water improves lipid and glucose metabolism in patients with type 2 diabetes or impaired glucose tolerance (訳:水素豊富水投与により2型糖尿病患者の脂質、糖代謝の改善、または耐糖能が改善) 著者:梶山静夫他(梶山内科クリニック、京都府立医大、他) 概要:酸化ストレスは糖尿病、高血圧症、動脈硬化症等多くの疾患の原因となる事が広く認められている。本研究では2型糖尿病或いは耐糖能異常を有する患者の脂質及びブドウ糖の代謝に対する水素豊富水の効果を臨床的に検討した。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.2. 糖尿病, 2型糖尿病, Nutrition Research, イソプラスタン, インスリン, コレステロール, ダイエット, プラセボ, 京都府立医科大学, 動脈硬化, 善玉コレステロール(HDL), 悪玉コレステロール(LDL), 水素, 水素水, 水素豊富水, 研究機関, 糖尿病 |

1.1.1 水素水はメタボリック症候群を予防

学術雑誌名:J. Clin. Biochem. Nutr., 46, p1~10, March 2010 表題:Effectiveness of Hydrogen Rich Water on Antioxidant Status of Subjects with Potetial Metabolic Syndrome- An Open Label Pilot Study (潜在的にメタボリック症候群を有する被験者の酸化状態に対する水素豊富水の効果:Open labelパイロット試験)(注:Open label studyとは試験対象者に検体の中身を開示して実施する臨床試験) 著者:Atsunori Nakao et al(所属機関 ピッツバーグ大医療センター、KGK Synergize, Inc.) 概要:メタボリック症候群は、肥満、インスリン抵抗性、高血圧、異脂肪症等を含む、心臓代謝危険因子を有することを特徴とする。 また、酸化ストレスは、このメタボリック症候群の発症に、重要な役割をしていることが知られている。 本試験は、潜在的メタボリック症候群被検者を対象に、open試験で水素豊富水を1.5-2リットル/日、8週間与えて、その効果を検討する目的で実施した。 … 続きを読む

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.1. メタボリックシンドローム, J.Clin. Biochem. Nutr., インスリン, コレステロール, ピッツバーグ大医療センター, マグネシウム, メタボリックシンドローム, 善玉コレステロール(HDL), 水素水, 水素豊富水, 活性酸素, 研究機関, 肥満 |

1.2.2 糖尿病モデルマウスを用いた発症予防作用

学術雑誌名:医学と生物学、No.11, P1~9 (2006) 表題:Anti-oxidation Effect and Anti -Type 2 Diabetic Effect in Active Hydrogen Water (水素水の抗酸化作用および2型糖尿病に対する効果) 著者:具然和 他 ( 鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科、Hi-tech 研究所 ) 概要:2型糖尿病のモデルマウスである、KK-AYと正常マウスを用いて、水素豊富水と水素を含まない水道水とで、発症予防及び軽減作用を比較検討した。 3ヶ月間の連続投与により、水素豊富水には抗酸化作用及び、血糖値の低下作用が認められ、2型糖尿病の発症を軽減することが示唆された。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.2. 糖尿病, 2型糖尿病, 医学と生物学, 抗酸化作用, 水素水, 研究機関, 糖尿病, 鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科 |

1.4.1 水素ガス吸引により心筋梗塞-再潅流による梗塞部位の傷害が軽減する

学術雑誌名:Biochem. Biophys. Res. Commun., 373(2008), p30-35 表題:Inhalation of hydrogen gas reduces infarct size in the rat model of myocardial Ischemia-reperfusion injuly(水素ガス吸引によってラットの心筋虚血―再還流傷害による梗塞サイズが減少する) 著者:Kentaro Hayashi et al(所属機関 慶応大学医学部、日本医科大学) 概要:水素(H2) ガス吸引によって、脳や肝臓の虚血―再還流傷害による梗塞量が減少する事が、齧歯類(げっしるい)で明らかにされてきた。 医療応用を考える時、冠動脈の血管形成による再貫通は、日常的に行われているので、水素ガスの併用を検討する意義は大きい。 分離した心臓を用いて検討した結果、水素ガスは虚血―再貫通による左心室通気機能の 回復を増強した。吸引した水素ガスは、結紮虚血部位に速やかに運ばれ、血流の回復に利用される。 水素ガスは、燃焼する危険以下の安全な濃度で吸引することによ り、血行動態を変えることなく、有害な左心室再構築を防ぐことによって、虚血―再還流による梗塞サイズを減少した。 すなわち水素ガスは、冠動脈再開通に合わせて用いることにより、虚血―再還流傷害を軽減する有用な治療法として期待できる。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.4. 高脂血症・心筋梗塞・脳梗塞・老化, BIochem.Biophys.Res.Comm., 冠動脈, 慶応大学医学部, 日本医科大学, 水素, 研究機関, 虚血再還流障害, 血流 |

1.1.2 メタボリックシンドロームモデルラットに対する水素水スティックで製造した水素豊富水の飲水効果

学術雑誌名:第45回高血圧関連疾患モデル学会学術集会 Med. Gas. Res., 2011, 1:26 (3 November 2011) 表題:メタボリックシンドロームモデルラット(SHR.CG-Leprcp/NDmer)を用いた水素の機能性の検討(Effects of Hydrogen-Rich Water on Abnormalities in SHR.CG-Leprcp/NDmer Rat- A Metabolic Syndrome Model Rat) 著者:橋本道男(島根大学医学部環境生理)他 概要:分子水素(H2)はフリーラジカルの有効な消去作用が知られており、しかも活性酸素種(ROS)の中でも細胞毒性の高いOH・に選択的に作用する事が報告されている。 メタボリックシンドロームはその発症の過程で酸化ストレスが関与しており、本研究ではヒトのメタボリックシンドロームの病態モデルとして開発されたラット(SHR.CG-Leprcp/NDmer)に対して水素水スティックで作成した水素水がその症状の進展に対して効果があるか否かを検討した。 この雌ラットに浄水器ろ過水を自由に摂取させる群(対照群)とフレンディア社製スティックをろ過水に入れて作成した水素豊富水群を自由に摂取させる群(水素水群)の2群に分け比較した。 経時的に尿・血液検査を行い16週後に屠殺して腎臓を摘出し、糸球体硬化度ならびに病理検査を行った。 その結果、尿中のアルブミンの低下と腎機能指標のクレアチン浄化値の上昇が水素水群で認められた。また、水素群の血漿中の抗酸化能は対照群に比べて有意に上昇していた。 さらに、水素群に於いて病理観察による糸球体硬化度は有意に低く、腎臓障害の進展に対する抑制効果が認められ、この効果と血漿中の尿素体窒素量との間に正の相関性があることが明らかになった。 以上の結果から、水素水はメタボリック症候群モデルラットに対してその病態の進展に対して予防的な効果があることが示唆された。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.1. メタボリックシンドローム, コレステロール, メタボリックシンドローム, 島根大学医学部, 悪玉コレステロール(LDL), 水素, 水素水, 水素豊富水, 研究機関, 第45回高血圧関連疾患モデル学会学術集会, 肝障害 |

1.2.4 ノルデナウ現象―天然還元水の治療への応用

学術雑誌名:Animal Cell Technology: Basic & Applied Aspects, Volume15, 279-285 (2008) 表題:”Nordenau Phenomenon” – Application of Natural Reduced Water to Theraphy” 著者:Z. Gadek, T. Hamasaki and S. Shirahata (Nordenau医学研究所及び九州大学) 目的:ドイツ・ノルデナウの泉水は、水素を多く含む天然の還元水として、ヨーロッパ及び世界から、当地に逗留して種々の病気の治療に供されている。 逗留する糖尿病患者に飲水により、血中活性酸素種(ROS)及び、糖尿病の臨床マーカー(血糖値、 HbA1c, コレステロール、HDL(善玉コレステロール)、LDL(悪玉コレステロール)等)に対する作用を検討する。 結果:主として2型糖尿病患者を対象に、1日2リットルの泉水を与え、逗留前後の上記マーカーの変動を調べた。 その結果、96患者中76.6%でROSが有意に減少した。 糖尿病マーカーでは、45%の患者で血糖値、HbA1cが取り分け顕著に減少し、そのほかにも、コレステロール(総コレステロール、LDL(悪玉コレステロール)、HDL(善玉コレステロール))及びクレアチニン等の改善が認められ、動脈硬化、循環器疾患等への応用が示唆された。 総括:ノルデナウ泉水は、1日2リットルの飲水で活性酸素種を減少させる抗酸化作用とあわせて、2型糖尿病に対する改善効果、循環器系への有用性があることが認められ、この作用はアルカリ還元水(水素豊富水)と同様の作用であった。 大きな地図で見る

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.2. 糖尿病, Animal Cell Technology, Nordenau(ノルデナウ)医学研究所, コレステロール, ノルデナウ, 九州大学, 動脈硬化, 善玉コレステロール(HDL), 悪玉コレステロール(LDL), 抗酸化作用, 水素, 活性酸素, 糖尿病 |

1.2.3 電気還元水の糖尿病マウスの膵β細胞に対する保護効果

学術雑誌名:Biol. Pharm. Bull., 30(2) 234-236(2007) 表題:Preservative Effect of Electrolyzed Reduced Water on Pancreatic β-Cell Mass in Diabetic db/db Mice (糖尿病db/dbマウス膵β細胞容積に対する電気還元水の保存効果) 著者:Mi-Kim et al. (同徳女子大学肥満管理科、韓国他) 概要:糖尿病では、酸化ストレスにより膵β細胞の機能低下が起こる。 活性酸素種(ROS)の増加と、抗酸化防御能の低下に伴い、糖尿病の酸化ストレスは増大する。 従って、ROS消去能を有する電気還元水は、酸化ストレス状態にある糖尿病モデルマウスに対して潜在的効果が期待できる。 本報では遺伝的糖尿病マウスC57BL/6J-db/dbに対する抗糖尿病効果を検討した結果、電気還元水は血糖値低下作用、血中インスリン濃度上昇作用、耐糖能の改善作用、膵β細胞容積の保持作用等が認められた。 これらの結果は、電気還元水がβ-細胞の障害を保護し、抗糖尿病剤として有用であることを示唆している。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.2. 糖尿病, Biol. Pharm. Bull., インスリン, 同徳女子大学肥満管理科, 活性酸素, 研究機関, 糖尿病 |

1.1.3 水素水のメタボリックシンドロームに対する臨床試験

学術雑誌名:医学と生物学、No.10, P377~383(2006) 表題:Research on the Improved Effect on Lifestyle-related Diseases through Clinical Study with Active Hydrogen Water(水素豊富水の生活習慣病の改善効果に関する臨床試験) 著者:李海宣(韓国医学研究所、延世大学)、具然和(鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科) 概要:上記 韓国研究施設において、2型糖尿病、高血圧、 肥満等の男女メタボリックシンドローム患者を対象に水素豊富水群23名、 プラセボ(偽薬)群20名に分け、毎日1.5~2リットルを摂取して、水素水の臨床効果を検討した。 2型糖尿病では、プラセボ群に比べて経時的に有意に空腹時及び食後血糖値の低下が認められ、 高脂血症患者では、HDLコレステロール(善玉)の上昇とLDLコレステロール(悪玉)の減少、 中性脂肪の低下等糖尿病、高脂血症に対する改善効果が期待される結果が得られた。

カテゴリー: 1. 生活習慣病関連, 1.1. メタボリックシンドローム, 2型糖尿病, コレステロール, プラセボ, 医学と生物学, 善玉コレステロール(HDL), 延世大学, 悪玉コレステロール(LDL), 水素水, 水素豊富水, 生活習慣病, 研究機関, 糖尿病, 肥満, 鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科, 韓国医学研究所 |